酒田市幸町の心療内科・精神科 酒田駅前メンタルクリニック|うつ パニック症 気分が落ち込む やる気が起きない 不安 眠れない カウンセリング

酒田市幸町の心療内科・精神科 酒田駅前メンタルクリニック

酒田駅前メンタルクリニックの診療時間は午前は9:00~12:30、午後は15:30~18:30、休診日は木曜、日・祝となります

JR酒田駅から徒歩5分

酒田駅前メンタルクリニックの電話番号0234-43-6177

再診の方はインターネットから順番受付をしていただけます。受付はこちらからどうぞ

【復職コース】
リワークプログラムのご案内

リワークプログラムとは

「リワーク」とは、「return to work(職場復帰)」の略語です。うつ病治療のために休職されている方を対象とした復職支援であり、多職種の医療専門職による医学的リハビリテーションとして実施されます。

当院は、日本うつ病リワーク協会の「会員リワーク施設」です

当院のリワークプログラムの内容は、同協会が推奨する「標準化リワークマニュアル」に沿い、且つエビデンス(治療的根拠)に基づいて立案しております。

当院では、医師・看護師・作業療法士・精神保健福祉士が連携して復職支援を行っています。治療を担当するスタッフは、厚生労働省認知行動療法研修事業の研修及び、弁証法的行動療法とマインドフルネスの集中講座 入門コース、応用コースの研修を修了し、定期的に弁証法的行動療法、認知行動療法のスーパービジョン※を受講することで、治療の質の担保、向上に努めています。

※スーパービジョン

スーパーバイザー(治療の指導者)からスーパーバイジー(治療者)が、治療内容についての指導、フィードバックを受けることです。

①治療を安全に実施し、患者さんの安全を守ること、②治療を効果的に実施すること、③治療者の能力を向上すること、を目的に行われます。

医療リワークと福祉リワークの違いについて

医療(デイケア) 福祉
スタッフ 有資格者 資格不問
エビデンス(治療的根拠)を基にした、治療プログラムの立案 ×
医療的視点によるアセスメントの実施 ×
医療的視点によるアセスメントを基にした、
ご本人、職場との情報共有の実施
×
多職種連携による治療の実施 ×
生活リズム・作業能力・体力等に加えて、
感情・認知(考え方、捉え方)・行動への介入を行う
×
再発予防を目的に、治療スキルの般化を促進する ×

ご利用を検討されている方へ

当院のリワークプログラムの治療目標は、自分の感情(気持ち)に気付き、感情と上手く付き合えるようになることです。

うつ症状が悪化する過程では、“自分の感情を抑え込んで頑張る”。その結果しんどくなり、“感情的になったり、周りに主張を押し付けすぎたり、投げ出したくなる”。そして少し体調が回復すると、「遅れを取り戻さないといけない」、「迷惑をかけてはいけない」等の考えに駆られ、また、“自分の感情(しんどさ)には蓋をして頑張る”。といったように、感情を抑え込むか、感情的になるか、の両極端な状態を行ったり来たりする、ということが起こります。

このように、まるで感情から自分が振り回されている状態では、どんどん辛くなる一方ですし、周囲の人もどうサポートしたら良いのか分からないといった悪循環に陥ってしまいます。

こうした悪循環から抜け出していくために、自分の感情に気付き、感情と上手く付き合えるようになることが重要です。そして、その時々の状況に応じて上手くバランスが取れるようになることを目指していきます。そのために、様々なプログラムを準備しています。

企業の人事や労務ご担当の方、社員の健康管理に従事されている方へ

うつ病は日本人の15人に1人が経験する身近なものです。そして、うつ病を発症する方、うつ病による休職、離職する方は年々増加傾向にあります。その要因として、うつ病は再発率が高い疾患であること、そして再発を繰り返す度に治りにくくなる疾患である事が挙げられます。

一見、症状が無くなり状態が良くなったように見えても、症状が寛解しただけで、「物事の捉え方の問題」や「対人場面の問題」等が残存したまま復職してしまうことで再発、再休職のリスクが高まります。つまり、うつ病による休職から復職する場合、“うつ症状が改善しているか”に加えて、“どの程度再発予防策を講じられているか”、ということが重要なポイントになります。そのために、当院のリワークプログラムでは様々なプログラムを準備しています。

研究では、リワークプログラムを利用することで再休職率が減少することが報告されています。新入社員を休職者と同レベルに育成するまでに掛かる時間とコストを比較すると、リワークプログラムは遥に効率的であり、企業側にとってもメリットが大きい復職支援として知られています。

当院のリワークプログラムのご紹介

プログラムの日程(例)

デイケアスケジュール

弁証法的行動療法(DBT)

認知行動療法の1つであり、慢性のうつ病や境界性パーソナリティ障害、摂食障害、ADHDなどの発達障害に対して効果があることが分かっています。
当院のリワークプログラムの中核となる療法であり、1クール24回にわたって様々なスキルを学び、実践していきます。ここでは弁証法的行動療法の4つのコアスキルについてご紹介します。

マインドフルネススキル

自分の感情に気付き、受け容れるためのスキル

苦悩耐性スキル

辛くなった時に、辛さに耐え、辛さを乗り切るためのスキル

感情調節スキル

辛さから抜け出し、自分の感情と上手く付き合う、そして上手く行動するためのスキル、自分の内側のバランスを取るためのスキル

効果的な対人関係スキル

職場での人間関係、家族関係、友人関係等において、譲りすぎず、押し付けすぎず、自分と相手との間でバランスを取るためのスキル

集団OA

職場を摸擬的に再現し、仕事に近い内容のオフィスワークを行います。

相談、交渉、調整等、参加者同士でのコミュニケーションが重要となる課題に取り組みます。その過程を通して、上手くいかなくなる自身のパターンについて確認したり、DBTで学んだ新たな対処法(スキル)を実践練習する場としても活用します。

セルフリサーチ

休職に至った経緯(働き方や考え方)、それに関連する過去の体験について振り返ります。また、復職後起こりうるストレス場面を想定し対処法を検討します。そして、自身の強みをしっかり認識して、再発予防のために何が必要かを「自分の取扱説明書」としてまとめます。

心理教育

うつ病の症状やメカニズムについて学び、うつ病について理解を深めます。 自身の生活や活動と気分の変動の関係性、注意サインについてモニタリングします。

運動プログラム

Zumbaというフィットネスプログラムを行います。
世界的に有名なエクササイズであり、弁証法的行動療法のエクササイズとしても用いられます。リズムに合わせて楽しく体を動かすことに重点が置かれており、運動や体力に自信がない方も無理をせず参加いただけます。

個別OA

集中力や作業能力の回復を目的に、個別で課題に取り組みます。

定期面談

弁証法的行動療法に準じて、スタッフによる定期面談(20分)を2週ごとに行います。
治療中に生じる葛藤や、課題について話し合い、協働的に治療を進めて行きます。

リワークプログラムの流れについて

デイケア1日利用(9:00〜15:00)、週5日
※リワークプログラムの開始1ヶ月後、終了1ヶ月前に上司面談※を行います。

①導入期

  • デイケアに慣れる
  • 治療者、他利用者との安全な関係性を構築する
  • 生活リズム、通所の安定化
  • 病状の改善を図る

②振り返り期

  • 集団OAで自身の特性を観察する
  • DBTを開始する
  • セルフリサーチを開始する

③再発予防策実践期

  • セルフリサーチで「自分の取扱説明書」を完成させる
  • DBTを用いた対策を考え、集団OA、実生活で実践する

④復職期

  • 終了前の上司面談で自身の特性(強み、弱み)、学んだこと、再発予防策についてプレゼンできる。
復職

※上司面談(有料:1回につき7,700円)
うつ病は再発率が高い疾患であり、再休職を防ぐためには職場との連携が重要です。当院では、本人、職場(上司)、デイケアスタッフ(精神保健福祉士)による面談を、リワークプログラム開始1ヶ月後、終了1ヶ月前の2回実施します。

リワーク開始後の面談では、本人視点、職場視点で「なぜ不調になったのか」、治療者視点での見立て(仮説)について、3者で共有し、治療目標を設定します。

リワーク終了前の面談では、本人がリワークプログラムを通じて気付いたこと、学んだことをプレゼンします。また、職場視点での疑問(復職するにあたり問題になりそうなこと、心配なこと等)にデイケアスタッフが回答し、復職に向けた日程や労務内容、労務環境の調整を検討します。

上司面談には、本人の了解があれば、人事や労務ご担当の方、社員の健康管理に従事されている方の同席も可能です。

他院通院中の方の復職コース(リワーク)利用について

当院では、主治医を変更せずにデイケアのみ当院を利用していただくことが可能です。 通院先医療機関との情報共有のため、2ヶ月ごとに、「診療情報提供書」に「定期報告書+復職準備性評価シート」を添付し、情報提供いたします。

「ご利用の流れ」をご確認いただき、デイケア初診予約枠※より初診の予約をお取りください。

※デイケア初診予約枠について

 

通常の初診予約枠とは別に、「デイケア初診予約枠」を設けております。  デイケア利用目的の方は火曜日・金曜日17:00に予約を入れることができます。  WEB予約、電話予約(0234-43-6177)にて受け付けております。

対象となる方

  • うつ病のため、休職中の方
  • 職場に復職したいという意欲のある方
  • 生活リズムがある程度整い、プログラムに参加できる程度に病状が安定している方
  • 利用に関して企業の人事、産業保健スタッフの了解を得ている方

利用期間

8ヶ月~1年6ヶ月
※弁証法的行動療法(DBT)の治療期間に伴い、最短で8ヶ月からの利用期間となります。

利用方法

デイケア1日利用(9:00〜15:00)、週5日

リワークプログラム開始1ヶ月後と終了1ヶ月前に上司面談があります。※有料(1回につき7,700円)

デイケアの見学、プログラムの説明の対応をさせていただいております

ご利用を検討されたい方、企業の人事ご担当の方、社員の健康管理に従事されている方等、お気軽にお問い合わせ下さい。

病気のコラム
境界性パーソナリティ障害
うつ病
ADHD(注意欠如・多動症)
社交不安症(SAD)
全般性不安症
不眠症
パニック症
統合失調症
強迫症
認知症
PTSD
(心的外傷後ストレス障害)

このページの先頭へ戻る